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本の話@加納朋子氏『ささらさや』

加納朋子氏『ささらさや』を読了ー。

幻冬舎刊のハードカバーの表紙と裏表紙を見たとき、「ああ、旦那を失うのか・・・」と思い、読むのに勇気が要りました。大事な人を失う設定、絶対つらい部分がりますからね。 

昔、有栖川有栖氏の『幽霊刑事』を読んだときも、切なくなった覚えがありますから、同じ設定ならまた悲しいのかな、と。

物語は優しくて頼りない少女のようなサヤと、冒頭にやっぱり幽霊になった聡明で意思がはきりしている旦那さん、その2人の間に生まれたばかりの息子ユウ坊を中心に進んでいきます。あとはサヤの年老いた友人達、同じく子供を持つエリカ、亡き旦那の家族。

サヤの周りで起こる日常の事件に、亡き夫が『乗り移って』ヒントなどを与える。

その事件が本当に色々で、ただの喧嘩だったり、犯罪としか思えないことだったり。それぞれの思いがあって起こった事件を、サヤは優しさをもって許していきます。

その優しさ、夫への執着といえるほどの思いを残している部分ゆえに、亡き夫じゃないけれども、もどかしく、頼りなさを覚えます。

しかし後半、生きている人々の優しさを受け、自分の優しさの裏側にある弱さを自覚して、最後の最後に大きく『ユウ坊の母親』であろうと成長していく姿、とても印象に残りました。

よいお話でした。

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